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(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)

私が子供の頃、自衛隊はあまり良い言い方はされず、尊敬を受ける存在ではなかったと思います。

もちろん防衛大学出身の将官は別かもしれませんが、いわゆる士官以下の自衛隊員は尊敬されていなかったと思います。

『自衛隊は大型免許取りに行くところ』のような言い方を大人たちが言っていたのを覚えています。直接聞きました。

しかもそれを言っていた大人たちは、決して世間知らずではなく、社会的に認められた人たちでした。



昭和が終わり、平成生まれの社会人が増えてきました。そして自衛隊の評価も徐々に変わってきました。

そのきっかけは、神戸の震災であり、東北の震災でしょう。母の実家のあった福島でも自衛隊の貢献は大きかったと思います。

では自衛隊は尊敬を受ける存在になったか・・・と聞かれれば、まだそこまでには至っていないでしょう。

自衛隊の駐屯地の近くなどは別として、制服姿の自衛隊員を目にしますか?

私は以前渋谷区の恵比寿を職場にしていて、恵比寿には自衛隊の研究機関がありますが、車で出入りする自衛官以外、制服を身につけている人を殆ど見かけません。



昔、東海道線に乗りるとたまに白い制服姿の海上自衛隊員と思われる方を見て『かっこいいなぁ』と思ったのを覚えています。

子供の頃、接していた父の大叔父は、海軍の中将経験者でしたから無意識にそう思ったのかかも知れません。

しかし最近、制服姿の自衛官を見かけることはありません。

以前住んでいた埼玉でも、自衛隊の施設がありましたが、制服姿を見ることは無く、『あっ彼らは自衛官だな』と思う若いグループも私服姿でした。

これは推測ですが、自衛隊員には『制服姿で街に出るな』という指示があるのではないかと思っています。そうでなければあまりに不自然です。



以前、アメリカにいた際はよく軍服姿の軍人を良く見かけました。

軍服で国内線にも乗っていたし、レストランやショッピングモールでも見かけることがありました。

軍人と一般市民の関わりを観察していると、彼らが一定の尊敬を集めているのは間違いないと思います。

レストランでは制服姿の軍人に待つ順番を譲るのも何度か見ました。

これは軍人が背負っている職務の厳しさ、自分が出来ない事をしてくれる事への感謝も含まれていると思います。ちなみにアメリカの子供のなりたい職業に軍人は入り続けています。



映画『マン・オブ・スティール』、『人生の特等席』に出演しているエイミー・アダムスが昨年の春、アメリカで話題になりました。

彼女の父はアメリカ軍所属で、イタリア赴任中に彼女が生まれています。

すでに大スターと言って良い彼女が、デトロイトからロスに向かう際に、同じ便の手続きに並ぶ軍服姿の男性を見かけます。

彼女はファーストクラスだったのですが、その軍人のエコノミーの席と交換して欲しいと言って、軍人はファーストクラスへ、彼女はエコノミーに移りました。

市民が軍人に自ら席を譲る。こういった光景を日本で目にする事はありませんが、いつかそんな日が来るでしょうか。



以前、東大の政治学者の古市氏は『自衛隊は日本を守るのが仕事。仕事なんだから当たり前。応援する必要ありますか?』といったような発言をしたのを覚えています。

私が彼を嫌いと言う事もありますが、この発言は容認できませんでした。しかし、こんな人物でさえ命を賭けて守るのが自衛隊です。『安部死ね』とわめく左派とは違うのです。

仕事だからと言って、震災の被災地で何ヶ月も泥につかり、一般人が想像も出来ない状況のご遺体を探す仕事が出来ますか?辛いと思います。

『敵が攻めてきたら逃げる』とテレビで公言した彼には出来ないでしょう。そして私にも出来ません。出来ると言える人の方が少ないでしょう。

自衛隊員だってしたくは無いはずです。それでも彼らはやり遂げます。それを仕事なんだから当たり前だろ・・というのは間違っていると思います。



以前、戦時中の日本で軍に入った男性が恋人に書いた手紙の文章を読んだ事があります。

彼が制服姿で田舎道を歩いていると、幼い子供二人が『兵隊さん、ご苦労様です』と頭を下げたそうです。

彼は手紙の中で恋人に『あのような子供を守る為に、君と離れたくないが、やはり行かねばならぬ』と書いていました。

『自衛隊は暴力装置で違憲の存在だ』と自衛隊員を非難する左派には、これは言ってもわからないでしょう。

いつか自衛官が人目を気にすることなく街を制服で歩き、厳しい職務に応じた尊敬を得られる日が来れば良いと思います。

また自衛官の皆さんには、可能な限り尊敬に応えられる隊員でいて頂きたいと願います。応援しています。







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