(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)
日本も韓国も民主主義を採用しています。ひどく大雑把な言い方をすれば、多数決で方針が決まります。
政策に反対でも賛成でも、選挙に行って意思を表明しなければ、たとえそれが百万分の一の1票と言えど、反映される事はありません。
選挙そのものでの結果も大切ですが、それ以前の世論構築にも大きな意味があり、政府も影響を受けます。
どんなに正しい意見でも賛同されなければ意味が無く、間違っていておかしな意見でも賛同者が多ければ政策に影響するでしょう。
つまり個人または集団が意見を持ち、それを政策と進める段階で必ず多くの賛同者を必要とします。
多くの賛同者を得られない意見は、決して陽の目を見ない・・ということになります。
その為には、人々の賛同を得やすい形で、人々に伝える必要があります。
ここに失敗すると、その意見がどんなに正しく集団の利益になるとしても、採用される事は無いはずです。
また人の意見を積極的に聞く人は少なく、それらの人の賛同を得る為には極力『単純でわかりやすく、かつ繰り返し聞かせる』必要があります。
日本の選挙でも、アメリカの選挙・・特に予備選などでも、過激でトリッキーな意見を打ち出す人は常にいます。
共和党でテキサス州知事だったリック・ペリーも、そんな1人でした。
『気候変動は嘘っぱち。アメリカを脅かす敵には先制攻撃。いちいち他国の認証など待てない。核廃絶などの馬鹿話』という意見を持ち、カウボーイ政策と言われました。
現在共和党の大統領候補で人気のトランプ氏も、周囲の批判を気にせず、持論を主張しています。
しかし、過去の結果を見ると、こういった候補たちは初動では人気を得るものの、結果的には敗北しています。
これはアメリカ人が基本的には保守中道であり、どんなに話題になった候補でもふるい落とされるからではないでしょうか?
日本の選挙でも突飛な主張をする候補がいますが、滅多に当選する事は出来ません。
もしかするとそういった候補の主張も、精査して本質を良く見て、言葉選びを慎重にすれば当選できたかもしれません。
極端な言い方をすれば、人々が選ぶのは耳障りの良い敷居の低い意見であり、正しい意見でも言葉選びを誤ると採用されないと言う事になるでしょう。
主張と候補者・・その二つから醸し出されるイメージ・・それが多くの人に受け入れられなければ失敗と言う事になります。
韓国人の多くは『韓国は反日ではない』と言います。その事も書いてきましたし、その30分後そう言った人物が私に『韓国はいつか日本に復讐してやる。日本が憎い』と本音を言った事も何度も書いてきました。
そういった反日意識・侮日意識については何度も書いてきたので、今日は書きませんが、そういった意識は韓国にあり、韓国に行けば肌で圧力を感じます。
先日、パク・クネ大統領の妹が『日本は既に謝罪も賠償も済ませた。韓国人の意識の方がおかしく改める必要がある』という趣旨の発言をしました。
この発言が不仲の姉への当てつけなのか、パク・クネ大統領からのいびつなメッセンジャーなのかはわかりません。
真意は別として、日本を支持し、韓国に態度を改めるべきと言う発言内容は、韓国で大きな批判を受け、『親日派』という批判を受けています。
彼女の真意が、日本の視線を感じながらの用日であったとしても、日本側に寄りすぎた事が韓国人にとって許容範囲を超えるものになり、批判をされています。
これが『韓国はおかしい』と言うのではなく、『日本は礼儀を知らない未開な民族であるから、儀礼を求めず、利益だけ引き出す方法を考えよう』と言っていたら批判はされなかったでしょう。
『韓国の方がおかしい』という意見は正しくとも、韓国においてはエキセントリックすぎて、賛同を得られず、得たとしても親日派の一部のみで政策に影響しません。
意見を述べるからには、賛同を得ると言う事を第一義にすべきで、問題は主張を賛同されやすく、興味の無い人にもわかりやすく受け入れやすい洗練されたものにしなくてはなりません。
受け入れられない意見や伝わらない意見は、発言者の感情の発露にはなっても、賛同を得られず、賛同を得られなければ大きな効果を生みません。
このサイトは『極論は吐くが、暴言は吐かない』という方針だと言う事を何度か書いています。
暴言を吐く事は容易です。またネット上では暴言と言っていい意見も溢れています。
それらの言葉の裏にある心情はわかります。しかし、やはり感情に基づいた暴言は吐くべきではありません。
基本的な考えを共有している人ならば、暴言でもその真意を汲んでくれるでしょう。しかし漠然とした考えしか持たず、絶えず揺れ動く人たちの方が常に多いと言う事に留意しなくてはなりません。
そういった人たちからどう見えるのか、また対極ににいる人々がどう利用するかもあらかじめ考えなくてはなりません。
民主主義である以上、多数派工作は不可欠です。しかし、過激すぎる言葉遣いで共感どころか、距離をとられる事もあると考えなくてはなりません。
政治に興味が無く社会人経験も無いが、投票権は持つ若者に『朝鮮人はぶっ殺せ』という意見と、『差別はいけないよね』という意見が届けば、彼はどちらを信頼に足ると判断するでしょう。
賛同を得たいならば、こちら側は理性的に、彼ら側を感情的にしなくてはならず、相手を挑発する事があっても、こちらが挑発に乗ってはなりません。
相手から感情的で理論的でない暴言を引き出し、それを周囲に認知させる事で、こちら側の方が正しいのではないか・・という印象を与える事が出来ると思います。
一対一の議論で、なおかつそれが記録されていないという確証があるなら感情的議論でも構わないでしょう。
記録されている議論・観客の存在する議論では、感情を切り離し、舞台に上がっている位のつもりで対応すべきと思います。
今まで韓国人との議論や、韓国人売春に取材した記事を書いてきました。基本的に常に観客を用意しています。
私の知人の日本人もいましたし、韓国人の知人も用意しました。慰安婦の話になるとわかっていれば、日暮里などの韓国人売春婦ご用達の店で行った事もあります。
暴言など吐かなくとも笑顔のままで韓国人を激昂させるのは容易です。彼らは感情を抑制できません。
腸が煮えくり返っているのに、笑顔のままで話すと言うのは多くの韓国人にとっては至難の業です。
事実、結果として彼らは日本人や韓国人の前で『日本など大嫌いだ。韓国人は全員日本を憎んでる。いつか復讐してやるぞ』と口から泡を吹く事ばかりです。
こちらが暴論を吐いてはなりません。暴論とは相手から引き出して、印象操作に使うものです。
こちら側の人間が暴言を吐けば必ず利用されます。それは望ましくありません。
相手に暴言を吐かせるように仕向けるのです。たとえ彼らに1/100の正当性があったとしても『皆殺しにしてやる』と感情にまかせて叫ぶ人物の話に耳を傾ける人はいないでしょう。
それがリアルであってもネットであっても、暴言を吐けば賛同は得られません。
嫌韓が以前より認知されるようになったとしても、圧倒的多数とは言えません。
多数派になる為には、浮動票に該当する人を取り込む多数派工作か必ず必要になります。
その為にも、たとえネットであったとしても人が眉をひそめるような言葉を採用すべきではないと思います。
笑顔を保ち、相手を怒らせ、相手方の話が賛同者を得られないように仕向けるべきです。
吹き出るような激しい感情論は相手に任せましょう。それさえ引き出せば、必ず自滅します。
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