(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)
先日の日韓外相会談の合意内容について、日韓共に世論が沸騰しています。
私自身、記者会見の中継を見て、『今、軍の関与って言った?言ったよね?』と驚きました。
合意文書も作成せず、各々が玉虫色の解釈をする事となりました。
日本では安倍首相批判が、韓国ではパク大統領批判が起きています。
日韓で違う点は、韓国では主に野党や従北が政権批判しています。もちろん与党の一部も。
日本では野党はおおむね合意を歓迎し、安倍首相を批判しているのは、支持基盤である保守層です。
安倍首相に対しての評価は、以下の3派に分かれたと思います。
1、安倍首相売国奴派・・安倍首相は日本の誇りを汚す判断をした。売国奴である。安倍政権打倒を狙う左派もまぎれているでしょう。
2、評価保留派・・なにか真意があるのかもしれない。TPPやスワップまで評価は待つべきだ。
3、高評価派・・今回の条件で韓国は割れる。再度問題化すれば、日本が韓国を切る口実になる。それを狙っているのでは?
それぞれの書き込みを見ました。
安倍首相売国奴派はいわゆる強行保守に当たると思います。文章を見ると、割と年齢層が高く、団塊世代の方が多いように感じられます。
評価保留派は、この合意には何か深謀遠慮があるのかもしれない。今はまだ評価を下すべきではない。こちらは穏健保守や安倍首相支持者が多いように思います。
高評価派は、韓国の暴走に確信を持ち、その時が来れば、大義名分を得るという意見です。よく韓国を知るタイプでしょうか。
そして面白い事に、この3派はおそらく自民党に投票しており、自民の支持基盤ということです。
問題は、安倍首相がどこを見ていたのかと言う点です。確かに説明する責任はあるでしょう。しかし同時に説明は無理と思います。
韓国のみを見ていたのか、それとも後ろの中国を見ていたのか、我々の背後のアメリカを見ていたのか。
韓国を罠にはめようとしているのか、中国包囲網を優先したのか、米軍削減を視野にいれ急いでいるのか。
どこに特に注力していたかによって違うでしょう。おそらく中国と思います。包囲網を優先したのなら、説明はしにくいでしょう。左派が噛み付きますから。
ただし保守層の反発を予想していなかった・・と言う事はありえないでしょう。
最悪の場合、保守の票が割れる事もあるかもしれません。
事実、安倍首相や自民党には、もう投票しないと言う意見も多く見ました。
感情論は別として、ではどこに投票するのでしょう。
次の選挙は衆参ダブル選挙の可能性があります。さらに18歳の若者も参加します。
ましてや民主や共産、松野維新、山本小沢が、統一会派を作り、競合立候補を避けることもありえます。
すると統一した左派と割れた保守という構図になります。
もし旧次世代と自民党・・もしかして大阪維新が統一会派を組み、統一会派同士の激突なら、さほど大きな問題にはならないでしょう。
保守の統一会派が組めない状況で、強行保守が旧次世代に流れ、穏健保守が自民に流れる事になっても、自民党は勝つでしょう。
安倍首相の町村派が約96、対する二階派が34、古賀谷垣の流れを汲む岸田派が42、二階派に近い石原派が14、左派スタンスの山東派が11。この時点で96対101。
安倍首相が引けば、額賀派50、麻生派36、石破派20は、どちらに付くかわかりません。選挙が割れれば、当然選挙に強い古参議員が生き残り、党内バランスも変化するでしょう。
前回の次世代の惨憺たる惨敗と、現状の受け皿として力不足を考えると、保守が割れれば、自民党が勝つとしても、親中・親韓の二階派などの党内左派が力を増す・・という皮肉な結果になるかもしれません。
古代中国の趙で、気弱だと責められた藺相如が『内部争いをしていては、外部の敵につけ込まれるから、廉頗とは争わないのだ』と言い、それを聞き考えを改めた強硬派の廉頗と刎頸の友になったようになるか。
それとも民意に逆らったとして、泣いて馬謖を斬るか。
保守が日本人の名誉を守って敗れるか、それとも勝利至上主義を貫いて純度には目をつぶり保守を守るか。
安倍首相を批判する者の中には、『安倍政治を許さない』のプラカードを掲げていた者もまぎれているでしょう。
日本・韓国が共に国内分裂すれば、一番得して笑うのは中国と国内左派かもしれません。
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