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(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)

東京都知事の舛添要一氏が、都民から大きな批判を受けている。

都庁にはリコールを求める多くの声が届き、実際にリコールを求める動きも出ている。

が、おそらくリコールはかなり難しい。都道府県の知事レベルで、リコールが成功した例は聞かない。

舛添氏の任期はあと2年、百条委員会での弾劾成功には、都民が自民議連へ圧力をかけるのが一番だろうと思う。



さて、この舛添要一と言う男、小悪党である。それは間違いない。

小悪党を見極める一番いい方法は、小さな権力を与えて、その動きを見ることだ。

案の定、都知事という権力を持ち、欲の虫を抑えられず私欲におぼれ、その正体を天下に晒してしまった。

もし舛添氏が、小悪党でなく大悪党なら『都民の皆様の為に』と世間の風を読み、『自民党は生ぬるい』と大見得を切ったはずである。

それが出来ていれば、保守の人材不足も手伝って、更なる高みにも手が届いたはずだが、それ程の才覚の欠片も持ち合わせていなかった。



もし大悪党の才覚があったのならば、かつて同じ新党改革に属した元参議院議員の山内俊夫を叱り飛ばし、朝鮮総連を立ち退かせる程度の事は出来たはずと思う。

元参議院議員の山内俊夫とは、差し押さえられた総連ビルを転売させ、朝鮮総連の手に戻した男である。

もし『拉致被害者を返せ』と気炎を上げ、朝鮮総連を立ち退かせれば、東京だけでなく日本中から喝采を受け、将来の道も開けただろう。

もちろん、それが実現できるかどうかは別として、たとえ出来ないと知っていても『やってみせる』と言うだけで、大きな支持を得たはず。大衆心理とはそういうものだ。

韓国学校にしても、『私の母は韓国人であったが、それであっても慰安婦像問題や震災での反日発言を鑑みるに、それは受け入れられない』と言ってさえいれば、都民の心は盗むのは容易かったと思う。



舛添氏が、母親の祖国に貢献したかったのだとしても、韓国学校の設立というメリットと都民の反感というデメリットを考えれば、デメリットが大きく、小さな貢献さえ失敗している。

国民の支持を取り付け、首相を目指せる立場になってから動くという手もあったはずだが、守銭奴らしく目先の小銭を拾い、将来の大金を逃した。

そう考えれば、舛添氏はやはり小物の小悪党・世田谷区長に収まった保坂展人のように、左翼の巣窟である杉並区あたりの区長がさぞお似合いだろう。

もし世間の風を読み、都民の心を盗んでいれば、公費使い込みがあったとしても、空気を読んだマスコミは報じなかったはずと思う。

小額の公費を使い込んでいたとしても国民の意向を汲む政治をしていれば、『そんな事があったかな』と笑い飛ばす事を国民は許すはずだ。



舛添要一と言うこの小悪党、歴史上で言えば誰だろう・・と考えていたら、清川八郎が浮かんだ。

幕末に将軍警護の命を受け、後の新撰組の母体となる近藤勇・土方歳三らを率いて京に上った人物である。

浪士組と共に京に着いたその夜に『実は将軍警護ではなく、尊皇攘夷の為に働くつもりだ』と裏切って、浪士組を私物化しようとした男。

自民党に入り、舌の根も乾かぬうちに新党結成して裏切り、のうのうと都知事候補として戻ってきて当選するやまたしても保守を裏切る姿が、清川八郎に重なる。

負けたとはいえ志を通した新撰組を知る人でも、清川八郎の名を忘れている人も多いだろう。それが清川の格の限界と思う。



政治と言うのは・・政治家と言うのは、欺瞞やケレンが必要な世界。

実直なだけでも清廉なだけでも通用せず、将来の政策の為には、今は泥を飲み汚名を着る事もあるだろう。

本質が多数派工作である以上、従えぬ事を受け入れ、笑顔を保てる人間でなくては勤まらない。

歴史を見れば、天下を盗んだ家康も悪党、変節漢と呼ばれる藤堂高虎も悪党、幕末で言えば大風呂敷を広げ天下をひっくり返した坂本竜馬も悪党と言えるだろう。

体に良い食べ物を食べているのかと聞かれ、『はい、人を食っております』と答えた吉田茂も、その門下生の田中角栄も、悪党だろう。



ただし、これらの大悪党は、世間を騙し、言葉で浮かれさせ、タブーを恐れず、大事を成し遂げている。

汚名を恐れず、禁じ手もためらいなく使い、必要とあらば仲間も冷淡に斬ってみせるが、心配りも忘れないのが、天下の大悪党というものだ。

舛添氏は、都民の小銭を盗んだが、大悪党は世間と天下を盗む。政治家と言うものは、本来大悪党に最も向いている職業なのである。

さて、清川八郎。京都で近藤勇たちと別れ、江戸に戻ると軍資金調達と称して、誰かさんのように商家押し込みで金を盗んでいた。

天下の為・・と嘯いていたはずだが、幕府の放った佐々木只三郎に首を落とされている。『禊は済んだ』と嘯く舛添氏だが、振り向けばそこに立っているのは佐々木只三郎か、それとも自民都議連か。







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