(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)
こんばんわ。本日もご訪問ありがとうございます。
多くの人は、毎日朝起きて仕事に行き、仕事が終わると妻や夫や子供や犬の待つ自分の家へと帰ります。
『いってらっしゃい♪』の声を聞き、ドアを閉める。『気をつけてね』と声を掛け、見送る。
夜になれば『ただいま♪おかえり!』と自分の居場所に帰ります。
ただし人間はいつか死んでしまいます。いつかはわからないし、自分では決められない。
しかし必ず死ぬ。これだけは絶対に公平で、死ななかった人間はいません。
日本人は1日に約3100人死にます。癌で800人、自殺で80人、交通事故で15人。
余命僅かと知っている重篤患者も『いつなのか』まではわからないでしょう。
今日の朝、奥さんや旦那さんに『行ってきます』と言って、家に辿り着けなかった人は必ずいます。
ドアの向こうに消えた広い背中を、もう見ることが出来ない奥さんや息子もいるでしょう。
笑いながら手を振ってる奥さんの笑顔が、もう一回見たかったと思うサラリーマンもいるはずです。
突っ込んでくる車を見ながら、愛犬の行く末を案じる飼い主もいるでしょう。
子供を叱り『いい加減にしなさい!』と言った言葉が、最後に交わした言葉だと自分を責める親もいるでしょう。
待ち合わせの時間を過ぎても来ない恋人を待っている人もいるかもしれません。
東日本震災では、1万6000人の日本人が亡くなりました。
誰一人として『今日が人生最後の日』とは思わなかったはずです。
『まさか』と思い、『こんなはずは・・こんなところで・・』と思ったはずです。
以前、お坊さんの説法をテレビで見ました。『人生がうまくいかない』という相談でした。
僧侶は『今日が人生最後の日と思って、毎日過ごしてみたらどうでしょう』と答えていました。
良く聞く言葉ですが、確かに・・と思わせる言葉です。
良くしてくれた人には『いつもありがとう』と感謝の言葉を贈るでしょう。
いつも喧嘩している嫌いな相手にも『いろいろあったけど、体に気をつけて』位のあいさつも言えるはずです。
『気持ちなんて言わなくてもわかってる』と言ってるお父さんも、『お前に会えて本当に良かった』と最後の日なら言えるでしょう。
身を削って高給を稼ぐより、そこそこでも子供一緒に思い出を作った方が幸せだと気が付くかもしれません。
しかし実際には生活は続くし、ローンの支払いはあるし、奥さんは小言を言いたくなるし、旦那は疲れて眠りこけます。
現実には、毎日サイコロを振ってたまたま『明日も続く』というコマに止まっているだけです。いつか必ずそれが出ない日が来る。
毎日は無理でも、今日1日位は奥さんに『いつもご飯がおいしいなぁ』と言いましょう。旦那さんに『ご苦労様。ありがとね』と言ってもいいじゃないですか。
今日と言う日は、1万6000人の同じ日本人が望んでも迎えられなかった日です。我々が代わりに伝えてもいいと思います。
震災から5年が経ちました。お亡くなりになった皆様の旅の平安をお祈りします。
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