(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)
私は家を建てた事もないし素人ですが、ちょっと日本の家屋について考えてみたいと思います。
『火事と喧嘩は江戸の華』と言います。江戸では何度も大火事を出しています。
その為に庶民の住む長屋は、簡素な造りで、火事になると壊して延焼を防いだそうです。
長屋の家主は、普段住民の糞尿を肥料用の回収業者に売って、積み立てたその費用で再建を使っていたと聞きました。
東京大震災や、焼夷弾を使った東京大空襲でも大規模火災が起こり多くの人が亡くなりました。
東京は今でもおそらく火事に弱い都市です。今でも隅田川の橋の裏には焦げ跡があります。
私の住んでいる街も鉄筋コンクリートの建物も多いものの、木造の古い家も多く、仮に東京で震災が起きれば炎に襲われると思っています。
東北の震災での気仙沼の火災を覚えている方も多いと思います。
また津波では、多くの木造家屋が押し流されました。反面鉄筋の建物は少なくとも直後は耐えたものが多かったように思います。
東京直下地震が起きれば、都心部の多くには大規模火災が発生し、多くの被害者が出ると思います。
南海トラフ地震が起きれば、発生直後5分10分で津波が押し寄せるとも言われています。
素人考えなのですが・・何故、地震・火事・台風などの自然災害の多い日本で、木造家屋を作り続けるのでしょうか。
もし木造家屋禁止として・・もちろん今ある家の鉄筋コンクリート化は求めないとしても、木造家屋禁止にすれば50-80年後には殆どが鉄筋コンクリートに入れ替わっているはずです。
そうすれば、地震での倒壊や火事の延焼はずっと少なくなる気がします。
1330年、蛮族から逃れて作られたヴェネチアの街に大火が発生。全焼します。
ヴェネチアは、木造家屋禁止にしてほぼ全ての建物が石造りになり、不燃化を実現します。
1666年、ロンドンでも大火災が発生します。ロンドン大火です。
翌年、ロンドンも木造家屋禁止になり、以後都市規模の大火災は起きていません。
反面、東京では歴史上何度も大火災を経験しています。明暦の大火・天和の大火・六道火事・明和の大火・・・・・。
東京では『江戸の大火』とは言いません。何度も何度も火災で焼かれているから。
ロンドンは、ロンドン大火以降大規模火災を体験していないから、『エリザベスの大火・ヘンリーの大火』とは呼びません。
少なくとも今から建てる新築の家は全て鉄筋コンクリート化すれば、100年後には東京も不燃化都市になると思います。
東北や東海や四国などでも、木造家屋禁止にすれば、今回のような木造家屋倒壊による圧死は減り、津波への耐久力も高まるまずです。
もちろん、被害者が0にはならないと思いますが、100が90になるように減る筈です。
問題はコスト面ですが、鉄筋コンクリートの量産化になれば価格も必ず落ちていくはず。
どうしても木造家屋が必要なら、都市の中央部から同心円状に木造エリア・鉄筋エリアを交互に配置すれば、大規模延焼は防げるのではないでしょうか。
津波が予想されるエリアなら高層化も進めれば、四国のように5分で津波に襲われるエリアも生存者が増えると思います。
もちろん木造家屋禁止を進めれば、建築メーカーや木材業者から反対の声は出ると思います。
しかし、阪神大震災での圧死・東北の津波・台風被害・茨城の水害・熊本地震、これらの記憶が鮮明な今なら進める事が可能と思うのですが・・。
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