(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)
今年の夏、ある保守系サイトを見ていました。夏休みと言う事で、管理人さんが国内旅行に行き、その旅行の写真を公開していました。
普段は政治系の事柄を載せているサイトですが、そういうリラックスする記事があっても当然と思います。
その内容は特別なものではありませんでしたが、かといって貧乏旅行でもなく、素敵な食事と旅館の写真が載っていたんですね。
それには何の違和感を持ちませんでした。読者からのコメントを見るまでは。
私の感覚で言うと『いい旅行ですね。自分も行きたいです』のようなコメントを予想していました。
ところがいくつかのコメントは大きく予想を裏切っていました。
『韓国のニュースを翻訳して、アフィリで金稼いで、旅行ですか?』というような意見が少なからずありました。
前後の記事のコメントを見ると、韓国批判の記事に対する抗議はほぼありません。
ということは、このコメントの趣旨はアフィリ・・サイトに記載する広告からの収入を得ている事に対しての批判だと読み取れると思います。
私が感じた印象は『毎日ブログを書いてるだけで、広告収入を得て、それで旅行に行くのか』というものでした。
正直『随分ひどい事を、わざわざ書く人がいるものだな』と感じました。
その時は、いつかアフィリエイトについて書こうと思っていたのですが、メモだけして書かずにいました。
そして今日、韓国の掲示板を見ていたら『日本の嫌韓は、右翼が広告収入の為に記事を書き、嫌韓で儲けているからだ』というコメントを見ました。
ということで、予定していた記事は後回しにして、この記事を書き始めました。
以前、やはり保守系サイトが記事の内容について告発された時も『~だから、このサイトは1日数十万稼いでいるはずだ』という批判を見かけました。
今日は、サイトとサイトから得る広告収入というものと、それらについての批判について書こうと思います。
ブログやサイトに商業サイトの広告を載せ、そこから収入を得るシステムをアフィリエイトと言います。
手軽で有名なものでは、楽天市場やamazonなどがあります。
他にもあるのですが、商品が特殊なものである為、今日は楽天やamazonの一般的なアフィリエイトをまず説明します。
私のサイトに、これらの広告を載せたと仮定しましょう。
これらの広告のクリック率は1-2%程度と言われています。そして更にクリックした人が実際に商品を買う成約率は2-3%とされています。
私が過去に付き合ったネットショップの会社は全て楽天に出店していました。これらの広告に対する報酬は楽天ではなく、個別の店舗が支払っています。
楽天からの請求書にはこれらのアフィリエイト報酬が必ず明記されています。一般的には商品価格の1%です。店舗側が変えない限り1%に設定されています。
これを具体的に説明すると、サイト訪問者の1%が広告をクリックし、訪問者の0.02が商品を購入し、その商品価格の1%が報酬として支払われると言う事になります。
楽天などのネットショップで一番売れる価格帯は3000円から5000円と言われています。3000円の1%ですから30円が報酬です。
仮に1日に1万人が訪れるサイトがあったとして、広告を押すのは100人、実際に買うのは2人。その商品が3000円なら、60円が報酬と言う事になります。
1日に1万人の訪問者を集め、月に30万人集めるサイトとすれば、60円×30日で1800円の報酬となります。
またこのサイトに広告があった仮定し、あなたが広告を押したとします。そうするとあなたのパソコンにはクッキーと呼ばれる痕跡が残ります。
『あなたは、このサイト経由で9/3に楽天市場に来ましたよ』という痕跡です。この痕跡は1ヶ月残ります。
この痕跡が残っている1ヶ月の間に、楽天市場で買い物をすると商品価格の1%が報酬になります。
しかし、その期間・・・例えば明日、別のサイトで広告を押せば新しい物に上書きされ、その別の人の報酬になります。
アフィリエイトをする人・・アフィリラエイターと言いますが、この人たちは、常に最新の痕跡を残して、その痕跡が残っているうちに買い物をしてもらわなければならないと言う事になります。
アフィリエイト目的でサイトを運営すると、毎日更新して、最新の痕跡を残す事が目的になると言っていいでしょう。
よく勘違いしている方がおられますが、クリックしただけでは1円の報酬も発生しません。
私の一番古いサイトは15年以上続けています。私も当時から広告を載せています。
最初のの1ヶ月の報酬は7円でした、そこで毎日更新してみたら、120円になりました。これはある意味、一般的な数字です。
アフィリエイターの90%の収入は1000円以下なのです。労力の割りに得るものは無く、今時点で普通の人は投げ出します。
訪問者数×クリック率1%×成約率2%×価格の1%が報酬と考えると、訪問者を増やすしかありません。
ここで初めて、訪問者を増やす為に、サイトの質を取るか、サイトの数を増やすかと言う壁にぶつかります。
私は質に注力するサイトと、量産サイトの両方に分けて、サイトを作り続けました。
しかしサイトの量産は、一般的な人には解決する課題が多すぎて困難です。するとサイトの質と更新頻度をあげるしか道はありません。
更新頻度を上げようとすると、今度はコンテンツ不足という問題が出てきます。
このサイトは、ほぼ毎日オリジナルの文章を書いていますが、これ以上の更新頻度は保てません。
その為、他の翻訳サイトやまとめサイトは、海外サイトや掲示板を情報源としています。
これらのサイトが批判されるのは、情報源が他のサイトからでしょうか、それとも広告を記載しているからでしょうか。
昨年、2chでは、転載不可と言う方針を出し、それに反発する人たちも多く出ました。
反面、海外・・特に韓国と中国のニュースを翻訳する事によって、韓国や中国の一般人の世論を知る事が出来ました。
これらのサイトが無ければ、韓国が『日本と仲良くしたい』と言った時に、信じる人たちも多かったでしょう。
日韓関係・・・特に日本にとっては、こういった保守系サイトは確かに貢献したと思います。
これらのサイトが、広告費・・それも冷静に計算すれば、労力に合わない報酬の為とは言えないと思います。
殆どのブログは引用元を明記しているわけですし、広告に対して非難されるのは何故かわかりません。
無料ブログであれば突然閉鎖される事もありますし、ドメインやサーバーを利用すれば費用も掛かります。
韓国の方が言うように、金儲けの為に記事を書かれて、日本人が嫌韓になったのではなく、翻訳サイトを読んで多くの日本人が嫌韓になっただけと言えると思います。
単なる批判だけでは無く、『韓国は日本を批判するが、日本の韓国批判は許さない』という韓国人のダフルスタンダードに違和感を感じていると思います。
報酬の為にサイトを作る事に反韓を感じる人がいたとしても、まとめサイト・翻訳サイトの功績は決して小さくないと思います。
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