(この記事は管理人の主観で書いています。正しくない可能性があります。ご了承の上、お読み下さい。)
私が犬と散歩するコースに、介護サービス付きの老人ホームが出来ました。ビル1棟丸ごと老人ホームです。
入居費用を調べて見ました。凄いですよ。
最初に一時金を用意できる人は3600万円~6000万円。その後、月々27万円。
一時金を用意せず均等払いだと、月々60万円。日本人の平均月給は33万円です。
平均的夫婦なら、父親や母親1人の為に飲まず食わずと言う事ですね。
都心のど真ん中で、余生を送れるほんの一部の方たちの為の施設だと思います。
私なら無理です。あなたや、あなたのご両親は可能ですか。
この金額を聞いて『それ位なら何とかなります』と言える方たちは、多くないでしょう。
医療が発達し、栄養に満ちた食品があふれ、季節の厳しさも緩和され、寿命は延びました。
高度成長を支えた世代は引退し、バブル世代は中高年突入。
高度成長世代が夢見たカラーテレビ・クーラー・マイカーは当たり前になった世代。
雑誌やテレビで、『これが幸せ。スタンダード』と繰り返し刷り込まれた世代。
この世代の子供にあたる若者は減り続けています。
5-10人兄弟も珍しくなかった昭和一桁世代から、一人っ子が当たり前になった現在への移行。
若者世代から見れば『高齢者より、若者に投資して子供を持てる当然の環境を・・』と思えるでしょう。
高齢者から見れば『身を粉にして働いたのは、豊かな老後を送る為』と考えて当然です。
明治時代の平均寿命は43歳。昭和10年なら48歳。昭和22年なら52歳。平成20年は82歳。
特に昭和中期から平成にかけて寿命が驚異的に延び、年寄りは死ななくなり、子供は生まれなくなりました。
祖父母や両親が手に入れられなかった物が、当然のように身の周りにあり、幸せなはずの世代。
わからない事はキーボードを叩けば10秒で知る事が出来て、今日あった事を世界中に発信できる。
昭和の街頭テレビは、平成のスマホに変わり、この上なく便利になり、この上なく豊かになり、この上なく安心や屈託ない笑顔が無くなった時代。
日本人は1日に3100人が死に、そのうち850人が癌で死亡。交通事故死は15人。そして自殺が80人。1人80人が自分から死を選ぶ。1日80人・・。1日でクラスが2つ消え、1年で小さな町が丸ごと消える数。
近い将来、日本人にとって最後のセーフティーネットは生活保護ではなく、安楽死制度の実現になるかもしれません。
ピーター・ユスティノフ曰く、『夢をたくさん持ち過ぎると、残念なことにその代償として悪夢も増える』
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